誘導のポイント

①設置場所

ドライバーが看板を見るタイミング

ここが一番重要なポイントです。信号待ちで見えるサイン、走行中でも目に入るサインはもちろんのこと、渋滞する道路は更にGood。広告接触数に直結する交通量がカギとなります。交差点付近にある看板はドライバーは車両に注意するため、走行中は看板を見ることは少ないと考えられます。信号待ちでは目にするでしょう。一方信号付近ではない場所に看板が設置されている場合、走行中に看板を見る確率が高くなるでしょう。

②デザイン

2~3秒で理解できるか?

走行中のドライバーが2~3秒で理解できるサインがベスト。必要最低限のキーワードの羅列や、ロゴマーク、コーポレートカラーで印象づけましょう。予想設置写真でイメージを確認することもお忘れなく。

③サイズ

サイズは大きいほどよい?

看板サイズが大きければドライバーの目に大きく映るかというと、意外とそうでもありません。サイズが小さくてもターゲットに大きく目に入るポイントを見つけることが大切です。そういった場所で、可能な限り大きなサイズ(地主様や歩行者・ドライバーに迷惑かけない程度の大きさ)で製作・設置することをお勧めいたします。

 

ドライバーの心理・行動を予測する

ドライバー心理を考える

当然ですが、ドライバーは目的地へ安全にかつ正確に向かうことを優先します。すなわち、運転中は進行方向に向かって注意深く周りの車にぶつからぬよう、人にぶつからぬように運転しています。両サイドに流れる景色は視界に入るけれど、認識はしていないと思ったほうが良いでしょう。(助手席の人を除く)

信号待ち

しかし信号待ちは違います。集中していた運転から数分解き放たれる時です。音楽を替えてみたり、窓をあけてみたり、体をストレッチさせてみたり、きょろきょろして周りの景色を眺めてみたり、目的地の看板を探してみたり、人それぞれ信号待ちのスタイルがあります。このようなドライバー心理を考えてみると、ロードサイドの看板広告は信号待ちで見える看板が効果的であることが分かります。

また、前方の車に注意して走っていてもどうしても視界に入り込んでくる看板があります。郊外の建物が建ってない、広い畑の一本道を想像してください。場所によりますが、車の台数もほとんど無い所で40kmで走行しながら5秒も視界に入り込んでくる看板は効果的であると考えられます。なぜならば、看板の文字をすべて読めるからにほかありません。例えば、視界が広がる陸橋脇の屋上広告塔や、カーブの先にある壁面看板は、意思とは関係なく自然と視界に入り込んでくるのです。

ドライバーの特性

ドライバーの特性として、何かを探している時は非常に良く辺りを見渡します。目的地を探す意思の表れであるのはもちろん、リードサインや交通標識といった誘導案内を探しているからにほかありません。

運転中の動体視力

車に乗っていると、速度が増すにつれて視界が狭くなったり、ものが見えずらくなります。
(1)速くなればなるほど、動体視力は下がる。 通常視力1.2で、時速30㎞では0.95、時速60㎞では0.65になる。
(2)周辺視野は、速度が速くなればなるほど悪くなり、視野が狭くなったと同じ状態になる。
(3)視覚の盲点は、視線中心の外側約15度の位置にあり、その広がりは5度位といわれている。(マリオットの盲点)

以上のポイントを押さえて、リードサイン(誘導案内看板広告)のプランを考えてみるとイメージがわきやすいのではないでしょうか。更には、高速道路や国道・県道に設置されている案内表示の見え方・デザイン・文字の大きさなどを参考にデザインを考えてみるのもよいでしょう。

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